賃貸物件での設備故障!大家さん負担?or入居者負担?考えてみましょう!
「急にお湯が水に変わった!給湯器の故障?」
このような事態になると困ってしまいますが、中古賃貸物件は設備も老朽化しているので、意外と故障や不具合は出てきます。
賃貸物件に初めから備え付けられている「初期設備」(給湯器やガスコンロ、エアコン等)に不具合が発生した時は、大家さんか管理会社に修理の依頼をしましょう。
初期設備なら大家さん側の費用で修理や交換をしてくれます。
「設備」と「残置物」の違いに注意
ここで、注意です。
故障時に連絡をしても大家さんが対応してくれないケースもあります。
それは、故障した物が、前入居者の残置物であった場合です。
入居したときにお部屋に備え付けられているものは、だいたいは「初期設備」となりますが、中には「残置物」である可能性もあるのです。
残置物とは、前の住人が残していった物なので、大家さんのメンテナンスを受けられないのです。
本来は、前の入居者が退去時に処分するなり、持っていくのですが、大家さんの判断で次の入居者が使用するかもしれないからと残してあることがあるのです。
もしも、残置物が必要ないものであれば、契約する前に不動産会社を通じて大家さんに処分してほしいと依頼しましょう。
契約前なら、大抵処分してくれます。しかし、入居後なら、ご自身で処分してくださいとなる可能性も高いのでご注意ください。
エアコンのよくある症状
・冷えない。暖かくならない。
・水漏れ
まずは、清掃して様子を見よう
まずは、フィルターや目に見える範囲を掃除機や雑巾でを掃除してみてください。
単身マンションのエアコン事情
ほぼ100%に近い確率でエアコンは初期設備としてついていますので、故障時には大家さんに連絡してください。
エアコンの効きが悪い状態で使用を続けていると電気代の無駄にもなります。
注意したいのは、フィルターの詰まり等でエアコンに不具合が発生してしまった場合、入居者責任を問われるケースがあります。
フィルターを掃除機で吸うなり、簡単な清掃は定期的にしておいた方が良いでしょう。
後、エアコンは、内部にカビが発生することが多いのです。
衛生面を考慮すると年に1度程度、真夏を迎える前などのタイミングでエアコンの内部クリーニングをプロの業者にお任せするのも良いでしょう。
エアコンの効きも改善し電気代の節約にもなります。
こいうった清掃メンテナンスは入居者の方で対応しなければなりません。
しっかりと清掃メンテをしているにも関わらず、経年劣化による故障が起きた場合、大家さんは修理・交換をしてくれるのです。
ファミリーマンションのエアコン事情
基本的にはエアコンは設備としてついていないことが多いです。
ですから、初めからお部屋に付いているエアコンは、前途の残置物である可能性は高くなります。
故障時にトラブルにならないようにエアコンが初期設備なのか残置物なのか、契約前に不動産会社の方にしっかり説明をきいておきましょう。
給湯器でよくある不具合
・お湯が全くでない
・急に冷たくなったり熱くなったりする
とりあえずの初期対応
このような場合は、まず水とガスが来ているのか確認します。
断水の疑いがないか確認してください。
水が問題なく出ているようならガスの確認です。
地震等、何かのきっかけで安全装置が作動し遮断されているかもしれません。
キッチンのガスコンロが問題なく使えるか確認してみましょう。
操作パネルにエラーコードが表示されていないかの確認もしてください。
エラーコードの内容に関しては取扱説明書に記載されています。
給湯器の故障時は、大家さんへ連絡する
給湯器は初期設備です。
入居者が物理的な衝撃を与えたわけでもない限り、入居者の責任ではありません。
大家さんが対応してくれるはずなので、大家さんか管理会社に依頼をして修理してもらいましょう。
給湯器に不具合があるのに、無理に使用を続けると重大な事故に繋がる危険性がありますのでご注意ください。
湯沸かし器は設備じゃないケースあり
築の古い賃貸住宅の中には、お風呂の給湯・キッチンの給湯が同一でない場合があります。
キッチンの流し台の上に入居者が後付けする一般的に「湯沸かし器」と言われるタイプの場合です。そのケースではキッチンにある湯沸かし器は、設備ではないことがありますのでご注意ください。
トイレでよくある不具合
トイレの不具合も意外とよく発生します。
トイレが使用できなくなってしまうと、生活出来なくなってしまいます。
常識ですが、トイレットペーパー以外のものを流すと詰まりの原因になるので注意しましょう。
常に清掃したりして、通常時の確認を心がけておくことをオススメします。
水が流れない。
水が流れない場合は、初めに断水等で水が止まっていないか確認してください。
経年劣化により、水洗レバーが破損してしまっている事もあります。
強い衝撃を与えたわけではなく、経年劣化によるものであれば、入居者の責任ではありません。
大家さんが対応してくれるはずなので、大家さんか管理会社に依頼をして修理してもらいましょう。
水が止まらない。
水が止まらない場合は、経年劣化により、タンクの中の止水弁が故障している可能性があります。
入居者の責任ではありません。大家さんが対応してくれるはずなので、大家さんか管理会社に依頼をして修理してもらいましょう。
詰まっている
入居者の不注意で流してはいけないモノを流してしまい、詰まらせてしまった場合などは、入居者が修理をしなくてはいけない可能性が高いです。
まずは大家さんか管理会社に連絡するようにしましょう。
照明器具の電球が切れた場合
電球や蛍光灯に関しては消耗品の扱いになりますので、入居者が購入、交換を行うことになります。
電球交換の際は、口金のサイズとワット数を確認してください。
口金のサイズは同じモノでなければ装着することは出来ません。
ワット数は、規定されているワット数以下のモノにしてください。
蛍光灯は、型式が同じモノと交換しましょう。
頻繁に電球切れが起きるような場合は、照明器具の故障が疑われますので照明器具の交換を検討してください。
照明器具については、よっぽど特殊な備え付けの照明でない限りは、入居者負担の交換になることがほとんどです。
ただし、お部屋の外の廊下やエントランスの電球や蛍光灯が切れた場合は、共有設備となりますので、大家さんか管理会社に交換を依頼してください。
共用設備ということは、実質賃料と一緒に毎月負担している共益費や管理費から入居者全員で支払っているという認識で問題ありません。
契約前に残置物の確認を
冒頭にも触れましたが、残置物に関しては、入居者の自己責任になります。
残置物を使用していて不具合が発生した場合、修理や廃棄、交換費用は全て入居者が負担することになるでしょう。
契約前に初期設備と残置物の確認をしておくことをオススメします。
確認をしたうえで、残置物が必要なければ、入居前に処分してもらえるように相談しましょう。
賃貸契約を結ぶ段階で設備に関して責任の所在を明確にしておくことで、後から起こるトラブルを回避することに繋がります。